各種予防接種など
各種予防接種など
予防接種は人の免疫の仕組みを利用して、病気の予防に有効なワクチンを接種することで、病気に対する抵抗力を高める方法です。
その目的は、感染症の予防または重症化を抑えること、多くの人が接種することで感染症の蔓延を防止します(集団免疫)。
ワクチンはもっとも安全で確実な感染予防対策です。できるだけ積極的に接種を受けてください。ご不明な点があればご相談ください。
予防接種は月曜日・火曜日・木曜日・金曜日の14:00~14:30に行います。
完全予約制ですので、WEBより空いている日を選んで予約を取得してください。
任意接種のおたふくかぜワクチンの予診票です。
接種の方はダウンロードし記載して当日お持ちください。
任意接種の水痘ワクチンの予診票です。
接種の方はダウンロードし記載して当日お持ちください。
その他当院で接種するすべての任意接種ワクチンで使用できる予診票です。
どの場合でも接種の方はダウンロードし記載して当日お持ちください。
子柴のアドバイス
乳幼児の予防接種では必ず、母子健康手帳の確認・記載が必要なので、母子手帳を忘れると接種できなくなるので忘れないでね。
定期接種・任意接種ともに各種予防接種を承っております。
当院では
などが推奨する予防接種スケジュールに沿って予防接種を行います。
接種の間隔・時期は今後も変動がありますので、最新の接種スケジュールで対応していきます。
(↓ワクチン接種の期間確認に大変便利です)
予防接種は制度の違いにより「定期接種」と「任意接種」に分けられます。
定期接種 | 法律で接種が定められたワクチン。一定の年齢で接種が定められています。 費用は基本的に各自治体が負担するため無料で接種できます。 (ただし、規定の時期を過ぎてから打つ場合は有料です) |
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任意接種 | お子さまの健康のためうつことが推奨されているワクチン。 費用は通常個人負担ですが、区市町村によっては費用補助があります。 |
定期接種は生後2か月より始まります。このワクチンデビューを忘れないでください。下に主なワクチンと標準的な接種期間を示します。
肺炎球菌は感染すると髄膜炎や敗血症などの重い症状をおこします。これを予防するのに重要なワクチンです。
生後7か月を過ぎると接種回数が変わるため、お早めに接種をお願いします。
生後2~6か月未満に始める場合 計4回
B型肝炎ウイルスの感染によって急性肝炎になったり、持続感染により慢性肝炎や肝硬変になるリスクが増えます。
平成28年10月より定期接種になりました。
母親のB型肝炎に伴う母子感染予防は別のスケジュールになります。
定期接種スケジュール
ロタウイルスの感染は乳児期に激しい下痢や嘔吐を引き起こしますが、ワクチンにより高い予防効果があります。
飲むワクチンで、接種回数の違う2種類のワクチンがあります。
数万人に1件程度の腸重積という合併症が知られています。接種前にお聞きください。
令和2年10月より定期接種になりました。
1価ワクチンの場合 計2回
インフルエンザ菌b型という細菌感染を予防します。感染すると敗血症や髄膜炎など重い症状をおこすことがあります。
生後2~6か月に始める場合 計4回
下記4種類の疾患を予防するためのワクチンです。
のどや鼻にジフテリア菌が感染し、発熱・嘔吐・のどの痛み・強い咳が出現します。
のどに偽膜と呼ばれる腫れができると息ができなくなることがあります。
風邪の様な症状ではじまり、徐々に咳がひどくなります。
激しく咳き込んだ後のヒューという笛吹くような音が聞こえる咳が特徴です。
回復までには2〜3か月かかるケースもあります。
土壌中の破傷風菌が傷口から感染して起こります。
破傷風毒素により顔面の硬直などの神経麻痺や、筋肉の激しい痙攣や呼吸困難などを起こします。
「小児麻痺」とも言われ、四肢に麻痺を起こすことがあります(感染者の1,000〜2,000人に一人)。
ポリオウィルスは口から入ることで感染します。風邪のような症状で済む場合もあります。
現在はワクチンの接種でジフテリア・破傷風・ポリオ・百日咳の発病はほぼ予防できます。
ただし百日咳に関しては、最近学童期の免疫が下がっていることが指摘されています。(二種混合の項を参照)
令和5年4月より生後2か月からの接種開始に繰り上がります。
生後2か月に始める場合 計4回
上記の4種混合ワクチンに加え、いままでは別に注射していたインフルエンザ菌b型のワクチン(Hibワクチン)が5種目に加わり1本になったワクチンです。
接種回数が減るため、接種対象のお子さんの注射の負担を軽減することができます。
接種対象者 |
生後2か月から生後90か月に至るまでの間 |
接種間隔 |
初回接種:20日以上の間隔をおいて、3回接種 追加接種:初回接種終了後6か月以上の間隔をおいて、1回接種 |
接種方法 |
皮下接種 または 筋肉内接種 |
標準的な接種期間 |
初回接種は生後2か月から生後7か月に至るまでに開始。 20日から56日までの間隔をおいて(大体1か月あけて) 3回接種します。 接種開始が生後7か月以上となっても接種回数は3回です。 追加接種は初回接種終了後6か月から18か月(およそ1年)の間隔をおいて1回接種します。 |
当院では交互接種(4種混合ワクチン+Hibワクチンを最初に接種した方が途中から5種混合ワクチンに切り替えて接種を続けること。追加接種も同じ)は行わず、原則として初回から5種混合ワクチンで接種している方が対象となります。
結核を予防します。こどもでは特に全身性の感染症になりやすいです。
大人より知らずうつされるケースもあります。自治体によっては集団で接種を行っています。
生後1歳になるまでに1回
(標準接種期間)生後5か月から8か月
日本脳炎ウイルスを蚊が媒介して感染します。
急な発熱や頭痛、時に意識低下やけいれんなどを起こします。
標準接種年齢は3歳ですが、最近では生後6か月以降早期にうつことが多いです。
下記2種類の感染を予防します。
発熱・目やに・咳・鼻汁・紅斑発疹を呈します。
重篤な合併症になることもあります。
発熱・発疹・リンパ腺の腫れが数日続きます。
娠初期の方がかかると生まれつきの難聴、白内障、心臓などを持った先天性風疹症候群のお子さまが生まれることがあり注意が必要です。
ワクチン2回接種によりほぼ9割の方が免疫を獲得します。
いわゆる水ぼうそうです。水痘帯状疱疹ウイルスの感染が原因です。
発熱と一緒に紅斑~水疱~かさぶたと進むまだらな発疹が出てきます。
感染力が強く、また感染の後大人になって帯状疱疹をきたすこともあります。
平成26年10月より水痘ワクチンは定期接種となりました。
1歳から3歳未満
(標準接種期間)
4種混合で紹介したジフテリアと破傷風を予防するワクチンです。
4種混合で獲得した免疫を追加することで十分な抗体を獲得できます。
最近は百日咳の予防も考慮し三種混合ワクチンを接種する方が増えています。
ただしこの場合は現在任意接種(自己負担)です。
ヒトパピローマウイルス(以下HPV)は子宮頸がんや良性のいぼなどの原因となります。
女性の多くが通常一生に一度は感染します。
感染を防ぐことによりがんにならないようにするため、子宮頸がんワクチンともいわれています。
多くの方に接種を受けた部分の痛みや腫れがおこりますが、重篤な症状が起こるのは1万人に6人程度と言われています。
ワクチンには2価ワクチン・4価ワクチン・新登場の9価ワクチンの3種類があります。
なお、接種間隔については当院で採用している9価ワクチンで説明いたします。
平成9年~平成17年生まれの女性で接種機会を逃した方で、HPVワクチンを3回接種完了していない方は令和4年4月~令和7年3月までの3年間公費助成で接種を受けられます。
お住いの市町村にお尋ねください。
9価ワクチン
(初回が16歳以上の方:キャッチアップ接種)
(初回が小学6年の年度~15歳未満で開始)
ムンプスウイルスの感染により引き起こされます。
発熱や耳下腺・顎下腺の腫れ・痛みが主な症状です。
多くの合併症が知られており、稀ですが髄膜炎・脳炎・難聴・精巣炎・膵炎などが知られています。
おたふくかぜワクチンは計2回の接種が推奨されています。
おたふくかぜワクチンの予診票です。
接種の方はダウンロードし記載して当日お持ちください。
インフルエンザウイルスの感染により引き起こされる急性の呼吸器感染症です。
ウイルスには主にA型とB型が知られています。
感染すると、発熱・頭痛・全身のだるさ・筋肉痛や関節痛がみられ、その後鼻汁・咳などの呼吸器症状が現れます。
いわゆる風邪よりも全身症状が強いです。
ワクチン接種は毎シーズン流行の始まる前の10月末から11月に始めます。
生後6か月以上13歳未満 毎シーズン2回
13歳以上 毎シーズン1回
2歳11ヶ月までの自費での乳児健診 |
5,000円 |
自費の健診(3歳以上)及び診断書作成・記載 希望にて血液型・抗原検査等を希望する場合 |
4,000円 |
学校生活管理表記入 療育等提出する診断書作成 等 |
2,500円 |
登校許可証記入・発行など | 500円 |
おたふくかぜ | 7,700円 |
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3種混合 | 6,600円 |
不活性化ポリオ | 11,000円 |
A型肝炎 | 11,000円 |
B型肝炎 | 7,700円 |
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ヒブ(インフルエンザ菌b型) | 11,000円 |
小児用肺炎球菌 | 13,200円 |
4種混合 | 13,200円 |
BCG | 11,000円 |
MR(麻疹・風疹) | 13,200円 |
水痘 | 9,900円 |
日本脳炎 | 9,900円 |
2種混合 | 6,600円 |
9価子宮頸がんワクチン | 33,000円 |
予防接種を受けることが適当ではない状態の方は下記のとおりです。
以下の予防接種を受けようとする方でそれぞれの個別事項に該当する方
上記に当てはまるか少しでも不安がある方は予診の際に医師にご相談ください
予防接種を受ける前
予防接種を受けた後
日本では乳幼児の接種できるワクチンが増えてきた2008年以降、同時接種を行う方が増えてきました。現在のこどもに接種できるワクチンはほとんどの組み合わせで安全に接種できることが分かっています。1回に接種できるワクチンの本数には原則制限はありません。接種の数によって副反応が増えるわけでもありません。またお互いの効果が落ちることもありませんので同時接種をうまく行ってワクチン接種の漏れがないようにしましょう。